北海道旅行の注意点

北海道旅行の注意点

北海道旅行の注意点をまとめました。ここでいう北海道とは、基本的に札幌圏以外を指します。

上記の地図の通り、根室から松前町まで、約740km(東京駅〜広島県福山駅まで約720km)、稚内〜襟裳岬まで約530km(東京駅〜大阪駅まで約510km)ですから、北海道は広いというイメージだけではなく、参考にしてください。(map1、map2、map3:googlemapより)

1.北海道は、広いです。

4泊5日とか5泊6日での北海道一周旅行は、移動が大変。

北海道の面積は、8万3456平方キロメートル。
東北6県と新潟県、富山県を足した面積が8万3717平方キロメートル。これとほぼ同じ。
つまり、東北6県の旅行に換算すると1県1日で、見て回るということに。
北海道本島の広さ:本州の約1/3、九州の約2倍、四国の約4倍。
北海道一周を6日間で実行しようとするとほとんどが、移動時間に費やされます。
エリアを絞って行くことをお勧めします。


2.北海道は、人口密度が低い

札幌市周辺エリアで北海道の人口の45%

北海道の人口は、約543万人。
札幌市・小樽市・石狩市・恵庭市・千歳市・北広島市・江別市・当別町の人口が約245万人(札幌市:194万人)。
つまりこの札幌圏(?)を除くと広さの割に人口が少ないのです。
例えば、50km位ガソリンスタンドがないとか、夜8時以降は店が閉まっているとか。
北海道では、夜は暗いではなく、黒い。
食事・トイレ・景勝地に売店がないなど、思わぬところで困ることがあります。
北海道では、あったら入る。あいてたら入る。を心がけてください。


3.北海道は、気温の差が激しい

夏の最高気温が35℃でも夜・朝は寒いことも

平成27年7月、帯広市で最高気温36℃超え。たしかにとてつもない暑さです。特に北海道では冷房装置が整っていませんから余計です。
しかしながら、内地との違いは、気温の高い時間の長さと湿度です。また、朝夜は急激に気温が下がったり、翌日は昨日より15℃以上低いとか平気であります。
夏に行かれる方でも長袖(ウィンドブレーカーが一番)を持参しましょう。


4.北海道で、熊・鹿・キツネに出くわしたら

エサは絶対にやらない、車から出ない

車で移動していると道路に鹿が。クラクションは鳴らさない。音を出すとびっくりして動かなくなることがあります。
鹿は多いので、車の衝突には気をつけましょう。(道東では町中にも普通に見かけます)
熊(滅多には出会いません)の場合、小熊のみの場合もありますが、親が必ず近くにいます。車から絶対に出てはいけません。
キタキツネには、病原菌がたくさんおり、触ったり、エサをあげたりしてはいけません。
※エキノコックス症:北海道では、キツネや野ネズミにエキノコックスという寄生虫がいます。肝臓障害をおこす恐れがあります。自覚症状はほとんどなく、潜伏期間も長いため、気づかない可能性があります。予防として、沢水や川の水を利用する場合、必ず煮沸して利用してください。また、山菜等も良く洗い十分加熱してください。


5.北海道旅行で車を利用する場合

追い越しと40あるいは50km制限区間/冬は危険

上記のように野生動物の注意。
広くまっすぐ、信号がない道路がたくさんあります。80km前後で走行している車が多いです。
追い越しをする場合、当然それ以上のスピードを出すことになります。非常に危険です。
あと、特に市街地で、40とか50の制限速度標識のあるエリアでは、ねずみ捕りがやたらといます。気をつけましょう。
内地からクルマで。という方は、冬はマイカーよりもレンタカーのほうが無難。
内地の車で、スタッドレスをはいていたとしても寒冷地仕様ではないとバッテリーが上がり一晩でエンジンがかからなくなるといったトラブルが発生する可能性があります。
ブラックアイスバーンの時はアスファルトが水に濡れているように見えます。この時は、スタッドレスでも滑ることがあります。特に信号待ちの車にオカマということも多いです。
また、UVカットサングラスの着用で、目の負担が減ります。


6.北海道旅行で電車(汽車)・バスを利用する場合

道東・道北は特に注意

電車(汽車)は、とにかく本数が少ない。札幌圏では、あまり問題がありませんが、道東・道北は、ないと思ってください。汽車の間隔が2時間に1本は、ざらです。バスもしかりです。
どうしても個人旅行で、公共交通機関を利用される場合は、事前下調べは、確実におこなってください。特に冬はバスの場合、時刻通りに運行しない場合もあります。


7.冬の旅行時の服装

基本は、フード付きダウン。(ゴアテックスなどの素材が一番良いですが、北海道では雪が衣服に付いてもほとんど濡れませんから、防水スプレー処理で問題ありません。)ダウンの下は意外と薄手でもいい。(但し野外に長くいる場合は厚手に限る)
手袋、耳当てなどは欲しいところです。
靴は、一番は長靴ですが、革靴以外ならいいと思います。滑るところは、内地と同じです。歩き方は良く言われるペンギン歩き(歩幅を短くちょこちょこ歩く)。内股で、かかとから親指で、地面をしっかりつかむように歩くのがコツです。
転びそうになったら無理をせず転ぶ。その際絶対に頭を守ること。転ばないよう変に力を入れて転ぶと骨折やねんざのもとです。
カバンはリュック型(両手が空く)が一番。


8.北海道旅行の目的を明確に

季節によって花も食事も変わります。

北海道で、なにをしたいのかを明確にする。(自然・景色・花・温泉・食べ物etc)
特に野菜類の旬は、内地と時期が違います。(とうきびは8月が旬)
北海道は、広いから、エリアを絞り込むこと。
夏でも寒い時があることを認識する。
いつ行くかによって、支度や車の状態が変わることを確認して楽しい北海道旅行にしてください。
したっけ!